便秘

こどもと高齢者の方にとって、便秘とは意外と珍しいものではありません。

20~40代の親世代だと、軽い便秘が自身の子供のころにあったとしても意外と覚えていないこともあるでしょう。こどもは意外と便秘が多いのです。生まれつき便秘がちの子もいれば2~3歳から、小学生からの子もいます。

原因は人それぞれあるでしょう。生まれつきの子は出ずらい病気がないことを考えながら診療しています。なければ食事の影響がないか(母乳、ミルク、離乳食)などいろいろ考えます。あとは、季節的に冬場は乾燥、水分摂取量も減って、外での活動量も減ることから便秘がち、もともと便秘がある子は便秘がひどくなることもあります。また、排便は毎日あるけどコロコロ便で1回量が少ない場合でも便秘になることがあります。特に大きくなると毎回こどもの便を見ることもありませんから、気づきにくいこともあるかもしれません。

意外と小学校高学年、中学生でも便秘はあります。ホルモンバランスの影響もあるかもしれませんが、女の子に多い傾向があります。

当院では必要であればエコーで便秘の評価や、その他の病気がないか検査する場合があります。特に小学校高学年で腹痛の場合、便秘以外の病気がないか心配になる場合が多いのではないでしょうか。腹痛でエコーをすると、意外と便秘であることも多いのです。

治療はマルツエキス、酸化マグネシウム、モビコール、その他もあります。「どの薬で」、「どのくらいの期間治療するか」は、その子の体質、経過次第です。ただ、便秘の経過が長い場合、治療が長くかかる傾向がありますが、治ることも多いので、自己判断せず、しっかり主治医と相談して治療することが大事かと思います。

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