予防接種・乳幼児健診のご予約は3か月先までお取りできます。Web予約ページより24時間受け付けております。予防接種・乳幼児健診は14時~16時に専用の時間を設けています。その時間に受けられない方もいると思いますので土曜日や一般診察時間にもご予約枠を設けています。(土曜日、一般診察の時間での予防接種や健診は、可能な限り一般診察の方との時間、空間を共有しないように調整いたします。)
Webでは3か月先までご予約できますが、平日一般診察、土曜日の時間帯での予防接種・健診のご予約は(受診者数状況を考慮しつつ)1か月前から予約枠を開放いたします。もしくはお電話でお気軽にお問い合わせください。
痛みを軽減するように配慮した予防注射をおこなっています。ご希望があれば物心がつく2~3歳頃からは、アイスノンで注射部位を冷やしてから注射を打つなどして予防接種を行なっています。ご希望の方は申し出てください。
ご要望が多かったため、インフルエンザウイルスワクチンとその他ワクチンの同時接種も適宜行っております。ご希望の場合はお電話お願いいたします。
〇医療機関乳幼児健診(無料育児相談)
母子健康手帳(健診券綴り)についている受診票を使って、医療機関で3回の健康診査が無料で受けられます。
(病気の治療や処方の場合は別途に保険診療となります。)
相談回数 | 標準の受診月齢 | 受診票の有効期間(無料で受診できる月例) |
1回目 | 生後1か月(1か月健診) | 生後0か月~3か月(4か月未満) |
2回目 | 生後7か月 | 生後5か月~8か月(9か月未満) |
3回目 | 生後12か月 | 生後9時か月~12か月(13か月未満) |
成長、発達を確認したり、相談する良い機会なのでぜひご利用ください。
7か月健診ではB型肝炎3回目、12か月健診では麻疹風疹などのワクチンとセットで行ってもよいかもしれません。
※4か月、1歳6か月、3歳児健康診査は各区福祉保健センターで行われます。日時は保健センターから郵送でお知らせが送られてきます。
よくあるQ&A
Q:ヒブ(インフルエンザ菌)はインフルエンザウイルスと同じですか?
A:別物なのでそれぞれ予防接種を受けることをおすすめします。
Q:日本脳炎ワクチンは接種したほうが良いですか?
A:接種をおすすめします。2007年~2016年に報告された患者数は55人で成人に比べれば小児の割合は少ないです。しかし、感染した場合の脳炎のリスクは1人/100~1000人と決して少なくありません。アジアではしばしば大流行が見られます。また、もともと西日本に多い感染症とされていますが、温暖化の影響でウイルスを媒介する蚊も北上し、広がることが予想されています。
Q:おたふくかぜは接種したほうがよいですか?
A:接種をおすすめします。有名な合併症として①感音性難聴(1人/400-20000人)②髄膜炎(0.08%)③精巣炎(小児ではまれ、思春期以降の頻度は5%程度)などがあげられます。難聴が最も警戒するリスクで改善を見込めない可能性があります。髄膜炎に関しては激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどの症状を起こします。精巣炎は男性不妊の原因になる可能性、女性では妊娠中での発症で流産のリスクなどがあります。
Q:いっぺんにたくさんのワクチンを接種して大丈夫か?
A:副反応のリスクは接種種類を減らして接種しても変わりません。多くのワクチンを同時期に接種するメリットは、早い段階で病原体への免疫を付けて感染からお子様を守ることです。実際、いっぺんに打つのはかわいそうなど意見も見られます。実際、私自身も痛みの感覚が乳幼児と大人でどれだけ違うかはわかりません。もし分けて接種を希望されるのであれば適宜ご相談いただければと思います。分けて接種する場合は受診回数増加、罹患するリスクなど考慮する必要があります。
○おすすめ予防接種プラン
①1回目、②2回目、③3回目、④4回目
☆0~1歳
A:生後2か月セット・・・肺炎球菌①、B型肝炎①、ロタウイルス①
5種混合①(2024年4月から)
B:生後3か月セット・・・肺炎球菌②、B型肝炎②、ロタウイルス②
5種混合②
※生後2か月、3か月の注射を分割して接種ご希望の場合はお電話でご相談ください。
C:生後4か月セット・・・ 肺炎球菌③、5種混合③
D:生後5か月セット・・・BCG
E:生後8か月・・・B型肝炎③(1回目接種から140日後:20週後)
☆1歳~
F:1歳セット①・・・MR(麻疹、風疹混合ワクチン)①、水痘①、おたふくかぜ①(任意:当院では税込み5000円です。)
G:1歳セット②・・・肺炎球菌④、5種混合④
※1歳セット①と1歳セット②の接種は同時にすることもできますが、そうなると5本接種することになります。できれば1か月あけて接種することをお勧めいたします。
H:1歳セット③・・・水痘②(水痘①から6か月後)
☆3歳~5歳
I:3歳・・・日本脳炎①→1か月後に日本脳炎②
J:4歳・・・日本脳炎③(日本脳炎②の1年後)
K:5歳・・・MR(麻疹、風疹)②、おたふくかぜ②(任意:当院では税込み5000円です。)
☆11-16歳
L:9~12歳・・・日本脳炎④
M:11~12歳・・・2種混合
M:12歳~16歳・・・子宮頸がん① ①から2か月あけて子宮頸がん②、①から6か月あけて子宮頸がん③、15歳未満の方は半年以上開けて2回接種になります。(2023年4月よりシルガード9が公費になり採用しております。また、接種を悩まれてる場合は診察で相談されてもよいかもしれません。)
※当院では、ロタウイルスワクチンはロタリックスを採用していますが、ロタテックを希望の方はお電話でお問い合わせください。
※日本脳炎ワクチン・・・ご家庭の事情などで東南アジアに行かれる場合など、生後6か月から接種することも可能です。
※百日咳ワクチン(3種混合ワクチン)・・・任意(税込み5100円)ですが5~6歳での接種をお勧めいたします。特に、百日咳の抗体が小学生から低下することが分かっています。百日咳は名前の通り3か月程度、特に最初の1回月程度は激しい咳が続きます。また生後間もない兄弟がいる場合には、感染させ重症化(高率に入院管理を要します)するリスクも懸念されます。(亀田総合病院HPより:就学前(5〜6歳)の百日咳含有ワクチン追加接種を推奨します! – 亀田総合病院 感染症科 (kameda.com))
※子宮頸がんワクチンに対する当院の方針をまとめています。子宮頸がんワクチンについて、厚生労働省HPで分かりやすい説明、パンフレットがありますのでご参照ください。
厚生労働省のHPより:ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
※日本小児科学会が推奨している予防接種スケジュールです。
vaccine_schedule.pdf (jpeds.or.jp)(2021年3月版)
※シングリックス(帯状疱疹ワクチン)・・・50歳以上で接種可能です。2か月あけて2回接種を行います。(税込み1回23000円)